6/04/2011

Emptiness as Limitless Potential

今日は大学の図書館で本を読んでました。原研哉さんの「」。
まだ半分かーって思ってたら後ろ半分が英訳だったので案外一瞬で読み終わってしまいましたが、内容はとても面白かったです。はい。

テーマとして、白という色を”無”色として扱うだけでなく可能性にあふれた”コンセプト”として捕らえるといった感じ。それに日本の伝統文化とか信仰とかを絡ませてもあって面白かった。

で、その中で取り上げられてたのが伊勢神宮の式年造替。伊勢神宮は20年に一回全ての建物を壊して造り替えるんだそうで、しかもそのときに使う図面は毎回新しく書き直すらしいんです。記憶と口承を頼りにその時々の技術や文化を取り入れて生まれ変わりながら続いていく伊勢神宮。なんだか非常に面白いです。

「松林図」 長谷川等伯作
日本の神道における神のとらえ方についても書いてあって、ある土地を縄で四角く囲む。するとそこに空間が出来るので、神が降りてくる”可能性”が生じる。日本人は古くからその”可能性”に手を合わせてきた。ということでした。そういうところからも感じられる日本に根付いている余白の美徳とかってやっぱりあるんだなって思いましたねぇ。白・余白があるからこそイマジネーションがかき立てられて、各々が頭の中で創造し間を生めることで作品が完成する。だからこそ余計にリアリティが出る。なんか分かる気がしました。白って素敵ですね。

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Maira Gall