コーヒー豆が切れたので、お気に入りのショコラードを仕入れに赤羽駅中の
やなか珈琲まで行って参りました。その結果、焙煎の深さを間違えて浅煎りのものを渡される(焙煎しなおしてもらう)→バイトのお姉さんが焙煎機をほったらかして焼け焦げたカスが店内に飛び散るという少々散々な数分間を過ごしまして、せっかくここまで来たしお腹もすいてきたし、何か気分の上がる美味しいものでも食べて帰ろうかなぁと思って探したところ…
あれ、いいのがあるじゃないですか…!
電話でスープ切れしていないかちゃんと確認した上で、いざ訪問。
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赤羽駅出てすぐ。でもかなり怪しい。 |
赤羽駅を出て、右側に徒歩数十秒歩けばすぐそこにありました。ただ、怪しい…。
暖簾はかかっているけど入り口は見当たらないし、本当に開いてるのか?と疑わしい。
しかしそこは確認済み。横に回ってみると店内には一人のお客さんが。
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見た目も似ている。 |
せっかくなので、王子神谷とは違うメニューをと思い頼んだのは比内地鶏なんちゃらという一品。出された皿には見覚えのあるストレート麺がキラキラしたスープに鎮座。
チャーシューは結構食べごたえの有りそうな厚みと枚数でございます。
という訳で、食べました。ごくごくとスープも飲みました。
1.スープ
美味しいです。王子神谷と似ていますが、比内地鶏?だからなのかもう少し優しい印象。悪く言えばあの極端なまでの煮干し感は少なくインパクトは薄いか。
しかしこればっかりは比内地鶏なんちゃらを頼んでしまったので比較は微妙かと。
王子神谷との一番の違いは、玉ねぎが結構使われていたことかな?
飲み終わった皿の底にザラザラと煮干しの破片が溜まっていた王子神谷とは違い、細かい欠片と玉ねぎの欠片のようなものが見えた気がします。これが甘みの成分か?
2.麺
例の麺です。固めストレート麺。
シコシコと食べごたえがあり喉越し最高なあの麺です。大変おいしゅうございました。
3.店内
王子神谷のように、怪しい日本語をしゃべるアジア系の店員さんではなく、きちんと修行を積んだ純日本人の店員さんが2名で厨房に立たれてました。
割と広々とした食べ処と厨房が完全に仕切られて目隠しされた、王子神谷の落ち着き感と神秘性が無い代わりに、狭いカウンターのみの座席からは作りての一挙手一投足が丸見えの構成になっており、よく見かける「ラーメン屋」のようでありました。
ちなみに、油と手垢で薄汚れた漫画本も新聞もここにはありません。
という訳で、正直インパクトに欠けるなぁというのが個人的な感想です。
王子神谷の伊藤は、あの不便な立地&店内外の怪しい構造とあのストイックな店主の作るラーメンとの、奇跡的なバランスの上で成立しているのかもしれませんね。
やっと辿り着いた!→なんだこの店…→あれ、美味い!→めっちゃ美味い!という感じ。
という訳で、王子神谷にまた行きたくなりました。
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店内においてあったショップカード達。 |
ところで、店内にカードがいくつかおいてあったのですがその中に王子神谷のものはなかったんですよねー。これは一体どういうことなんでしょ。確かに、そもそもあの店はショップカードなんて作らなそうな気もしますが…。
「伊藤」発祥の地は角館だと聞いていたのですが、その本店で修行を積んだ何人かが東京にやってきて幾つか系列店がある中の一つなのでしょう。浅草とか、蕨とか。
で、その中で王子神谷はどういう位置づけなんでしょ?
噂では赤羽が角館直系ということみたいですが、王子神谷は異色なのか…?
うーむ、謎は深まる伊藤グループ。そしてわたしは王子神谷に行きたいのでした。