どんな(美術)作品を作るうえでも、作家としては何か伝えたい事があって、その上で熟考を重ねて作品として形にしている訳で、自分が言ったようになんとなく好きだなーじゃあダメなのかな?ってことです。
ただ、このダメなのかな?っていうのは逆説です。要するにダメじゃないんだろうなってことです。
パッと見っていうのは第一印象です。見た目。
人間も雑誌も、その他諸々のメディアも芸術作品も、まずは見た目から入りますよね。音楽は微妙ですけど。
で、その見た目が気に入らなければ受ける可能性は減るし、見た目が良ければその先に興味を持ってくれる可能性は増える。
そういう意味ではやはり音楽も然りで、バンドであればミュージシャンの格好とかCDジャケットとかも大事なわけです。掴みとして。
で、やはりそれは美術に関してもなんにしても同じだろうと。
いくらコンセプトが素晴らしくて革新的で絶対に受ける!と思うようなものであっても、見た目が悪ければなかなかそのコンセプトに見向きもしてもらえないだろうし、最終的に評価されたとしても、それまでに時間がかかったりする。その頃にはもう時代に対応していなくて結局ゴミ扱いされてしまったり。だから、あ、この絵なんか好きっていうだけで立ち止まらせる力っていうのも絶対に必要だし、それだけでいいとまでは言わないけども、それも重要なファクターではあると思うのです。
簡潔にまとめると、「見た目分かりにくくて、パッとしないけどコンセプトがいいモノ」よりは「見た目だけがいい中身は微妙なモノ」の方がまだマシだろうという事です。もちろん両立できれば最高ですけど。
っていう今日のつぶやきでした。
で、文字だけじゃ寂しいので自分が思う、よい見た目のものを一つ。
また登場してしまいました。イヴ・クラインです。地球儀です。美しいでしょ。綺麗でしょ。
パッと見最高でしょー。自分的には最高です。
一応、ガガーリンの「地球は青かった」を先取りしてたなんて言われてるみたいですけど。
でもまぁ、とりあえず意味なんてどーでもいいんです。後付でもいいんです。美しければ。
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