Vitaly KomarとAlex Melamidというソビエト出身のアーティスト二人が1990年代から始めたプロジェクトらしいのですが、数カ国とネットのユーザーにアンケートでどういう絵が好き・嫌いかを聞いてそれに基づいたウケる絵とウケない絵を描いてみようっていうものなのです。というわけでコチラのページをご覧あれ。
・アンケート結果
・ウケる絵/ウケない絵
面白くないですか?
基本的にどの国にも共通しているのが、「青」「風景画」「曲線」が好きで「抽象的画」「直線」が嫌いという項目みたいです。そして、その結果描かれた絵も興味深い。
ただ、一方でオランダみたいに抽象画が人気っていう国もあるのも面白いですね。
そして実はこのプロジェクトの肝となっているのはこの二人のアーティストのオリジンなのです。
上にも書いたとおり、二人はソビエト出身。ロシアではなくソビエトです。
そうです。政府にウケるものを作らなきゃいけなかった訳です。
で、そんな二人がアメリカに渡ってこういうプロジェクトをした、と。
面白い。自由・資本主義の国でアンケートを取ったら結局似てしまうっていうのはなんか皮肉でもあり、考えさせられるものがありますよね。
アメリカで一番ウケる絵 |
よく「他者の欲望」とか言いますけど、100%の自信を持って己の意思に従っているなんていえる人はいないんじゃないでしょうか?他者を知ったが最後、自分自身ではいられない?
でも逆説的に、他者を知らないと自分自身が何かはわからない。
うーん。よくわからなくなってしまいました。
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