今日も美術館行ってまいりました。本日は写楽展。
実は、高校時代からの友人が無料招待券を二枚持ってるとの事だったので、久々に会うのも兼ねて上野まで行ってまいりました。出た後に知ったのですが、大学生も1000円以上するんですね!ビックリ。せいぜい800円くらいかと思ってました・・・。友人I氏、ありがたやありがたや。
で、写楽なんですが、「世界三大肖像画家?」とか「謎の浮世絵師」としても知られる代表的な浮世絵師です。(ちなみに、英語ではWoodblock Painterって言うんだとか。)
で、凄かったです。何といってもその展示作品の数が半端じゃない。キャプションによると、写楽が残したと言われる146作品のうちの142作品を展示しているらしく、まさに決定版写楽展ですね。
展示方法もわかり易く、デビュー直後から忽然と姿を消す直前までの約10ヶ月を四期に分けてありました。どのセクションも見ごたえたっぷりで面白かった。
正直今までは、浮世絵なんて誰が書いてもあんまり変わんないんじゃないの?とか思ってたんですが、そんなこと全くなく、面白かったのは同じ役者が演じる同じ役を違う作家達が書いたものの比較で、どうしてかわからないくらいに写楽の作品にはパンチが効いてて、人間っぽさとか躍動感とかがあるような気がして凄いなーって思ったのでした。
特に興味深かったのは、初期写楽のバストアッププロマイド作品の数々。全身像も描く作家ではあったんですが、やはり写楽の特徴はその力強くてシンプルなラインがかもし出す独特な表情なんじゃないでしょうか。背景も黒くしてみたり、他の作家とは少し違ってよかった。
あと面白かったのは、後期写楽の作品。
歌舞伎の公演時期に合わせて、歌舞伎だけじゃなく相撲とかも題材にするようになった写楽ですが、やはりその持ち味は歌舞伎役者のプロマイドにこそ生かされるようで、実際この次期の写楽作品は残存数も少ないらしく、人気も低下していたことが伺えます。その時期に写楽は何を見て、何を考えて、何を描いたのか。そしてなぜ突然姿を消したのか。
なんかミステリアスで素敵ですよね。
しかし凄かった。
やっぱり日本画もいいですね。という訳で、もっといろんなものを見たいなって思ったのでした。
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