4/23/2014

Frozen with frozen...

爆発的とも言える大ヒット上映中の「アナと雪の女王(原題:Frozen)」を観てきました。白雪姫的な、美女と野獣的なラブロマンスだと思っていたので、噂のエンディングにはなるほどなぁ確かに今風だなぁと思わされた次第です。


ただ、ラプンツェルから復活したブロンドプリンセスが主人公(今作は赤毛とブロンドのダブルヒロインですが…)で、しかも今回のヒロインは歌って踊って皆の憧れるキュートな女王様。まるでどこかのポップスターのよう…違和感も非常に強い設定でした。
ここの所、詳しくはこちらの映画評をご参照下さい。。非常に分かりやすいです。

という訳で、話の内容自体はなんともピンと来なかったのですが今作で驚かされたのはディズニーとしての「売り方」の変貌のしようですね。これにはほんとにビックリ。
まず、著作権まわりが非常に緩い寛容なご対応。



話題になったものもならなかったものも含めると、(そもそもディズニー完全バックアップなのでは?というほどの完成度の)ものすごい数のカバー動画がYouTubeを始めとする動画サイトにはあふれていますし、どれも著作権NG!と公開拒否されているわけではもちろんなく、むしろPRの一環として好意的に捉えられているような雰囲気ですよね。

で、そもそもがこの映画自体、歌いすぎでしょ。
もちろんこれまでのディズニー映画はみんなよく歌って踊る人(野獣、半魚人含)達が出てくる楽しいお話でしたが、今回は度を越したミュージカル性。心情を表す部分は全て歌。歌うことが私の生き方!みたいな人ばっかり。

というのもあって、詳しくは上掲の映画評を観てもらえばご察しいただけるかと思いますが、流行りの要素(ポップスター、強い女性像、ジェンダーフリー等々)を多少無理(王&王妃が亡くなったのに…の件等)があろうとも盛り込みに盛り込んだ「儲ける」為の映画だという印象が物凄く強いんですよね…。
しかも、映画を売るだけじゃなくてサントラでも映画と同等に儲けようという意図があるんでしょう、英語版でもわざわざ劇中歌のIdina MenzelとエンディングのDemi Lovatoで歌い分けさせたり、日本版でも松氏とMay J氏の二人にそれぞれ歌わせてサントラ及び各歌手の楽曲化して別々に売ってみたり(May Jの方は売上あんまりみたいですけど…)と、とにかく隅から隅まで儲ける仕組みが張り巡らされているような。。



当然、商業映画ですから儲けることは第一なんでしょうけど、それ(作品における大小の無理と矛盾)をよしとしたアーティスト達の心持ちが、少し気になりまして。
普通の人が観たら、観れば観るほど違和感が募る映画のように思えるのだけど…。
そんな風に夢の国の映画を観ること自体間違いなんでしょうかね?ふむふむ。

ところで、この映画の主題歌のLet It Goを数々の歌姫バージョンでカバーしたChristina Biancoさんの動画があまりにもすごかったのでシェア。ここまでハイクオリティで芸達者な人は中々日本にはいないですね…。



というひとりごとでした。

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Maira Gall