7/31/2012

Turning Around @ Watarium

ずーっと気になっていた「ひっくりかえる展@ワタリウム」に行ってまいりました。
岡本太郎の壁画の1件などで話題にもなったChim↑Pomとか、TED動画が拡散されて一躍有名になったJRとか、はたまたロシアのアーティスト活動家VOINAとか、MXの町山松嶋でも取り上げられていたイエスマンの偽NY TIMESなどなどが紹介されていたわけです。


反原発、反体制、反権力・・・そういった分かりやすいテーマの周辺に散らばる諸問題に対して、アートを使ってアプローチしていく人たちもいるよ。という感じ。

面白かったです。とても挑戦的な展示だったと思います。
ですが、一方で、個人的にはネットやテレビなどを通してどこかで見たことのあるものが半数近かった為に、こんなもんか・・・と思いました。もちろん、ココでしか見れない作品もありましたが。

で、個人的に興味深かったのは、”作品・情報を集めてきて展示空間に置く”行為=まさしくキュレーションであって、個々ではバラバラなモノでしかないアイテムに共通項を見出して分かりやすいように(時には主張に沿うように)並べなおす。構成する。ということの重要性というか面白さでした。

将来的に3Dプリンタとかデジタル技術とかがどんどんと発展していくと同時に、ほぼ全ての情報がパブリックに公開されるようになっていく(?)と、これまで崇められてきた美術的価値の高い作品の質感とかが誰でもどこでも再現出来るようになっていくのかもしれません。
その時に美術館とかギャラリーに求められるのは、新たな才能を発掘する力であり、洪水のように溢れる情報・作品の中から足を運ぶ価値を創造することだと思うのです。
コレって難しいですね、きっと。でも実現したら面白い。期待は膨らむばかり。

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Maira Gall