2/05/2011

Norwegian Wood

そういえば日本で映画「ノルウェイの森」を観てきました。



原作も読んでなかったし、春樹作品が苦手なので偏見もあり、(正直あまり集中して観ていなかったので・・・)あまり感想といった感想も無かったんですが、村上隆氏の感想ツイートを見てみて、あぁそういう映画だったのかって改めて思いました。もっと真面目に観ておけばよかったかもって。

キヅキ君とはあそこが濡れなかった=異界。1度だけ濡れた=この世への降臨。それから1度も濡れないの=異界へ戻ってしまった。(村上氏のツイートより)

海、波=自分自身への懐帰雪=遠い世界、あちらの世界の暗喩睡眠=死 (同上)

こういった感じで、色々な解釈が村上氏によって書かれている訳ですが、まぁよくあるメタファーではありつつも、この映画の何が面白いって恐らくトラン監督の映像美。そして、原作があまりにも有名でありすぎるが故に生じている言葉への依存度の低さ。
この映画はストーリーとかセリフとかエンターテイメント性を求めるものではないんだと今更思うのでした。とはいえ、あまりにセリフの不自然さが気になってしまったモノで・・・:p

で、上記のメタファーもそうなんですが、この映画における「この世」と「あの世」の描き方、バランス感覚、そしてその境界におけるSEXの持つ意味。こういったことを一度考えた上で、またこの映画を観たらきっともう少し分かる事もあるんじゃないかと思うのです。そして、きっとこの映画はそういう描き方においては素晴らしいレベルにある作品なんだろうと。
と、ココまで書いていて思ったのですが、この映画が日本語じゃなかったらなーって思ったりもするのでした。母国語だからこそ言葉が気になってしまうけど、外国語でこの映画が描かれていたらきっと言葉以外の所にもっと集中出来たんだろうなって。うーむ惜しい。とりあえずいつかもう一度観ます。

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Maira Gall