11/08/2011

Metabolism: The City of the Future @ MAM

先週は色々なところに行った一週間でした:)
まずは六本木に「メタボリズムの未来都市展」を観に。


残念ながら展示風景などは写真に撮れませんでしたが、凄まじい建築の模型とか未来都市モデルとかこれでもか!っていうくらいに大量の資料があって非常に楽しめました。
実際にこんな建築物がこの世に存在してるのかと思うと不思議な気分になるくらい異質な建造物の数々。あ、当然ながらこの展覧会はメタボな人体を展示しているわけではありませんので悪しからず。(一緒に展示を見て周った一名は本気でそんな事おっしゃるのでビックリいたしました笑)

そんなわけで、凄く刺激的な展示でした。予想以上に。
誰が言っていたのかは忘れましたが、「建築を単体ではなく都市計画の一部として捉え、死に、そして再生する建築をつくる」なんていう言葉があったり、「自己増殖システムを持つ都市」とか「小単位のコミュニティを繋ぐことで都市の“新陳代謝”を促す」とか。
凄いことを考える人たちがいるもんですねぇ。

ところで、“未来都市”って言うとやはり空中の透明なチューブの中を縦横無尽に空飛ぶ車(自動運転)が行きかっていたり、ロボットが身の回りの世話をしてくれるアトムの世界を想像したりすると思うのですが、2011年の今あまりそんなことにはなっていませんねぇ。良くも悪くも?
60年当時活躍していたメタボリスト達はどう思っているのでしょうか。

森ビル展望室から東京を望む
その前に、メタボリズムって何だっけ・・・。実は、全然よく分かってない。
プレハブとかを使って、作り直したり付け替えたり増築したりすることが簡単に出来るシステム。
とか、海の上とか空中に向かってどんどん建築物を伸ばしていって居住可能空間を広げていく。
的なことをメタボリスト達は目指していたっていうのはなんとなく分かるんですが、それって結局いまの東京で実現してるんですか?どうなの?

確かに、上へ横へ自己増殖的に東京のビルは拡張してきたけど、結局そのビル自体は従来の建築方法とあまり変わっていないし、コミュニティ同士の集合が容易になったとも思えないし。
というか、実際に実現したメタボリズム建築の写真とかを見ると、明らかにその建築物だけそのエリアで異彩を放っちゃってるし。

結局、メタボリズムの未来都市は実現しなかったって言うこと?なんですかね?

と、まぁよく分からなくなったりしているわけですが、最後に個人的なことを言うと・・・
こういう建築って好きじゃないです。効率重視みたいな。角張った感じも嫌い。
遺伝子配列を模した建築!とかもあったけど、あれはあまり美しいとは思わなかったし。
それに、自分はこのごちゃごちゃした繁華街も、木造平屋だらけの下町も好きだし。

単純に、こういうことを考えていた人達がいて、そういう建築もいくつか実現したって言うことは面白いし、大阪万博のパビリオンとかも凄く気持ち悪くて好きだし、ああいう上しか見なくてよかった時代に生きるっていうのも少し羨ましかったりもして、興味深かったのです。
そういう感じでした。でも、メタボリズム的な建築で東京が覆われたりしていない2011年に生きられて非常に良かったとも思っております。以上です。

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Maira Gall